キル・ビル

『キル・ビル』
Kill Bill:Vol.1


Kill Bill


製作総指揮 エリカ・スタインバーグ / E・ベネット・ウォルシュ / ボブ・ワインスタイン / ハーベイ・ワインスタイン
製作 ローレンス・ベンダー
監督 クエンティン・タランティーノ
脚本 クエンティン・タランティーノ
原案 クエンティン・タランティーノ / ユマ・サーマン
撮影 ロバート・リチャードソン
美術 種田陽平 / デビッド・ワスコ
音楽 RZA
衣装 小川久美子 / カトリーヌ・マリー・トマ
特撮 ジェイソン・ガスタフソン
出演 ユマ・サーマン / デビッド・キャラダイン / ルーシー・リュー / ダリル・ハンナ / ビビカ・A・フォックス / マイケル・マドセン / サニー千葉 / 栗山千明 / ジュリー・ドレフュス / ゴードン・リュー / 國村隼 / 北村一輝 / 麿赤児 / ラリー・ビショップ / 前田愛 / 大葉健二



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まさしく、タランティーノ監督が自分で言ったがごとく、『自己満足映画』ですわ。

決して悪い意味やないで!“好きな映画を寄せ集めて、好きな俳優を寄せ集めて”新しい感覚で作った作品。

映画好きの最高の夢やない?それって。。。

ただ俺はね、正直もう一つでした。

「あっ!このシーンはあの映画のオマージュやな・・・」「ほぅ!この人がこの役か・・・」「うわっ!ここでこのBGMか~・・・」
ユマは『死亡遊戯』、クレイジー88は『グリーンホーネット』(BGMもいいね~!)または『ブラックマスク』そして『少林寺三十六房』、アニメシーンは『甲殻機動隊』『BLOOD THE LAST VAMPIRE』、GOGO夕張も『BLOOD~』のイメージと『バトル・ロワイヤル』でしょう、ヴァニータ・グリーンは『コフィー』(←『ジャッキーブラウン』で主演しましたね。パム・グリアー!)、ダリル・ハンナは昔のヨーロッパB級アクション映画のイメージプンプンやし、マイケル・マドセンはまんま『レザボア・ドッグス』のMr.ブラウンやし、ジュリー・ドレフュスは『スタートレック』か?千葉真一=服部半蔵『影の軍団』(大場健二も笑かしてくれる!)、ルーシー・リューはそれこそ梶芽衣子の『修羅雪姫』!戦うユマは同じく『女囚さそり』か?!

マカロニウェスタンから切り抜いたような教会、武市チャンバラというより三隅チャンバラ、そして『フィスト・オブ・レジェンド』チックアクション!

楽しく観たよ。でも“好きな”映画ではないわぁ。

映画としては完結してません!そんなこと言うと『マトリックス/リローデッド』(1話目の『マトリックス』は、この1話で完結してると思ってます。)も『ロード・オブ・ザ・リング』もそやねんけどね。

パンフの背表紙のタイトルが上半分で切れていた時、そ~んな気はしててん。
エンドロールが出た瞬間、客席では「え~???」と低い声が上がってましたわ。

戦いのシーンではスカッとするねんけど、観終わった後にスカッとせぇヘンねん。復讐終わってないもん!

(2003/アメリカ・日本作品)


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